明朝体は日本語書体の分類のひとつで、線の末端に飾り(ウロコ)があり、横画と縦画で太さが違うことが特徴です。欧文書体ではセリフ体が相当します。
長文を読むのに適しているとされ、小説など書籍の本文の多くは明朝体を採用しています。Webにおいては、小さい文字サイズや低解像度のスクリーンで判別しづらいことがあったり、OSに高品位な明朝体フォントが搭載されていなかったことなどから、あまり利用されてきませんでした。しかし近年、スマートフォンをはじめ画面が高精細になり、またスクリーンに最適化されたフォントが多く開発されたことなどから、利用される場面が増えてきました。
Webで明朝体を表示するには、CSSのfont-family
プロパティで具体的なファミリー名を指定するとともに、フォールバックとしてserif
キーワードも指定するとよいでしょう。
body {
font-family: "Hiragino Mincho ProN", "Yu Mincho", serif;
}
上記コード例では、第1候補のヒラギノ明朝と第2候補の游明朝がともに利用できない場合、ブラウザーの設定に応じて利用可能な明朝体が選ばれます。