C++実装のリファクタリング/高速化(again)

[wx257osn2]

レギュレーションの変更(ダイクストラ法の修正)に伴ってRustより遅くなったので

変更点

• リファクタリング
  • Distance を std::int32_t に
  • INT32_MAX を std::numeric_limits<Distance>::max() に
    • 将来 Distance を std::int64_t にすることがあっても勝手に INT64_MAX を引いてくれます． そんな変更する予定一切無いでしょうが…
  • std::vector のfillをコンストラクタで行うように変更
• 高速化
  • 変数の初期化を除去
    • 想定する入力が来ると仮定して良い場合，初期化しても上書きされるので不要です
  • line[pos] == '\r' の条件式を削除
    • 直前の while (!isgraph(line.back())) line.pop_back(); で行末の '\r' は除去されているため，この条件式が true になるのは行の途中に出てきたときだけです(そしてそのような入力は想定していないと思います)
  • ハッシュマップの実装を robin-hood-hashing に変更
    • @mitsutaka-takeda さんのアイデアを反映(https://github.com/mitsutaka-takeda/langs-bench-dijkstra)
    • Rustも標準ライブラリ外のハッシュ実装を使っているので，C++も使って良いのではないかと思います．
    • git submoduleを使うようにしたので，READMEに「git submodule update --init 忘れないでね」の文言を追加

実行結果

実行環境は #4 と同様です．

Rust(10b505d):

  Time (mean ± σ):      1.439 s ±  0.008 s    [User: 1.424 s, System: 0.014 s]
  Range (min … max):    1.424 s …  1.448 s    10 runs

C++(10b505d):

  Time (mean ± σ):      1.543 s ±  0.007 s    [User: 1.525 s, System: 0.017 s]
  Range (min … max):    1.535 s …  1.555 s    10 runs

C++(4f9c518):

  Time (mean ± σ):      1.343 s ±  0.007 s    [User: 1.322 s, System: 0.021 s]
  Range (min … max):    1.332 s …  1.355 s    10 runs

Rustに勝ちました． 多分これが一番速いと思います

[reki2000]

@wx257osn2 いつも興味深いPRありがとうございます。
もともとのベンチの目的はあらかた達成できた中、特にトップ争いとしては別の面白さもありますので、独自ライブラリいれるのもありということにします