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askn37/PCIntVect

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PCIntVect

ピン変化割込関数

元は Futilities に含まれていたものだが、 Arduino IDE でのコンパイルで、環境によっては __vect_* 重複エラーが多発するのを避けるため 機能分離を行った。

Arduino IDE への導入

  1. .ZIPアーカイブをダウンロードする。Click here

  2. ライブラリマネージャで読み込む

    スケッチ -> ライブラリをインクルード -> .ZIP形式のライブラリをインストール...

使い方

#include <pcintvect.h>

// 割込を開始
attachPCInterrupt(A0, togglePinVect);

volatile bool toggle = true;

void togglePinVect (void) {
  // bool edge = digitalRead(A0);
  toggle = ~toggle;
  digitalWrite(LED_BUILTIN, toggle);
}

// 割込を停止 - A0だけ停止、割込ベクタは解除しない
detachPCInterrupt(A0);

// 割込を停止 - A0を含むポートグループ全体を止め、割込ベクタも解除
detachPCInterrupt(A0, true);

リファレンス

pcintvect.h

ピン変化割込

依存性:

注意: SoftwareSerial とは併用できない。

void attachPCInterrupt (uint8_t interruptPin, void (*userFunc)(void) = NULL)

指定のピンに対応する外部ピン変化割込を有効にし、 指定のユーザー定義ルーチンを割込ベクタに割り付ける。

通常の attachInterrupt() と違って、第1引数にはピン番号を直接記述する。 また割込種別は EDGE しかないため、第3引数はない。 第2引数の割込ベクタは同一ポートグループに属する各最大8本のピンで共有され、 個々のピンに個別に割り当てるものではないことに注意。

MCU休止状態の解除のように、割込発生の事実だけを利用して割込処理が不要であるなら、第2引数には NULLを指定する。

割込ベクタ(ポートグループ)は PCINT0からPCINT3の最大4つがあるが、 MCUの品種によってピン割付定義が異なる。 また Arduino の表向きのピン番号とも一致しない。

MCU PCINT0 PCINT1 PCINT2 PCINT3 品種
ATmega328P 8 9 10 11 12 13 A0 A1 A2 A3 A4 A5 (A6 A7) 0 1 2 3 4 5 6 7 --- UNO ProMini
ATmega32U4 8 9 10 11 (14 15 16 17) --- --- --- Leonardo ProMicro
ATmega1284P A0 A1 A2 A3 A4 A5 A6 A7 4 5 6 7 10 11 12 13 22 23 24 25 26 27 28 29 0 1 2 3 8 9 30 31 Boubino

いくつかのピンは、attachInterrupt() での割込指定と独立して共存する。 あるいは HardwareSerial や SPI や I2C の割込とも独立して共存する。 つまりそれらの専用機能割込とは全く別に、干渉せずに使用できる。

例えば HardwareSerial は MCUが休止中は割込を発生しないが、 外部ピン変化割込は検出され、休止状態を解除させることができる。 両方を併用することで MCUを適切な省電力状態に置くことができる。 個々の割込でのピン状態(HIGH・LOW、あるいは立ち上がり・立ち下がり変化)はソフトウェアで判断しなければできないが、 休止状態解除目的に限ればそういった処理は省略可能である。

ポートグループ内のどのピンが割込発生要因になったかを判断するのは難しい。 だが異なるポートグループの単一のピンに限って使用するのであれば、 そのピンのHIGH・LOW変化だけを調べれば良いので単純であるし、 普通はそのようにして使うだろう。 SoftwareSerial はまさにそのようにして外部ピン変化割込を利用している。

void detachPCInterrupt (uint8_t interruptPin, bool removeAll = false)

第2引数を省略あるいは偽の場合、第1引数で指定したピンに対応する PCINT割込を解除する。割込ベクタは解除されない。

第2引数が真の場合、第1引数に対応するポートグループすべてのピンの PCINT割込を解除し、割込ベクタも解除する。


既知の不具合/制約/課題

  • 主要な AVR 以外はテストされていない。
  • 古い Arduino IDE には対応しない。1.8.5で動作確認。少なくとも C++11 は使えなければならない。
  • 文中で繰り返し断っているが、pcintvect.h は SoftwareSerial.h と共存できない。 同様に PCInt Vecotr を排他的に使用するライブラリは使用できない。
  • 英文マニュアルが未整備である。

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MIT

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朝日薫 / askn (SenseWay Inc.) Twitter: @askn37 GitHub: https://github.com/askn37

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