smartmeter-exporter

• スマートメーターから瞬時電力計測値(W)/瞬時電流計測値(A)を取得する Prometheus Exporter です。
• この Exporter はローム社の BP35C2 での起動を確認しています。

Usage

Bルートサービスの契約

• お住まいの地域管轄の電力会社から、上記サービスの申込を行います。
  • 例: 関東の場合 -> 電力メーター情報発信サービス（Bルートサービス）| 東京電力パワーグリッド
  • 電力自由化で別の電力会社と契約した場合も、送配電担当の会社(=自由化前の会社)宛に申込みます。
  • 「供給（受電）地点特定番号」の確認が必要です。電力会社のWebサイトなどから事前に確認してください。
• 申込完了後、IDが郵便、パスワードがメールで送付されてきます。

BP35C2 の準備

1. BP35C2 スタートアップマニュアル に従って、セットアップを完了してください。

• TeraTerm を使う部分は、 macOS であれば minicom を使うことで同等の操作が可能です。

  brew install minicom
  minicom -b 115200 -D /dev/tty.usbserial-XXXXXXXX

• ただし、ファームウェアの更新はWindowsが必須で必要です。
  • 最近(2022/03)買った BP35C2 であれば、予め最新のファームウェアになってました。
    • そのため、Windows 環境がなければスキップしてください。

1. BP35C2 の表示形式を変更し、16進 ASCII 表示にします(メモリに書込まれるので初回のみでOK)。

   # ROPT の結果が「00」の場合は変更しておく
   > ROPT
   OK 00
   > WOPT 01
   OK
   # TeraTerm or minicom を閉じる

起動(Python)

ソースコードを clone し、依存解決、環境変数の追加を行った後で起動してください。

# install pipenv(&python3)
brew install pipenv

# download
git clone https://github.com/legnoh/smartmeter-exporter.git
cd smartmeter-exporter
pipenv install

# config
cp example.env .env
vi .env

# exec
pipenv run main

# check
curl http://localhost:8000/metrics

起動(Docker)

• macOS/Windows では、Docker にUSBデバイスをパスさせることができないので起動できません。
  • Can I pass through a USB device to a container? | FAQ | Docker Documentation
• そのため、コンテナでの実行は Linux 環境のみに限定されます。

# config
vi .env

# required
SMARTMETER_ID=""
SMARTMETER_PASSWORD=""

# options
SMARTMETER_DEVICE="/dev/ttyUSB0"
SMARTMETER_LOGLEVEL=10 #10:DEBUG 20:INFO
SMARTMETER_GET_INTERVAL=10
PORT=8000

# exec
docker run -p 8000:8000 --env-file='.env' --device=/dev/ttyUSB0:/dev/ttyUSB0 legnoh/smartmeter-exporter

Metrics

Name	Type	Desc
power_consumption_watt	Gauge	瞬時電力計測値(W)
power_consumption_ampare_r	Gauge	瞬時電流計測値 R相(mA)
power_consumption_ampare_t	Gauge	瞬時電流計測値 T相(mA)

Appendix

• 電力メーター情報発信サービス（Bルートサービス）｜電力自由化への対応｜東京電力パワーグリッド株式会社
• BP35C2 - データシートと製品詳細 | ローム株式会社 - ROHM Semiconductor
  • BP35C2 スタートアップマニュアル(pdf)
  • BP35C0/BP35C2 コマンドリファレンス (パスワードが必要)(pdf)
    • パスワードの確認方法はスタートアップマニュアルに記載されています。
• エコーネット規格 | ECHONET
  • 第2部 ECHONET Lite 通信ミドルウェア仕様(pdf)
    • P3-1: 第3章 電文構成(フレームフォーマット)
  • APPENDIX ECHONET 機器オブジェクト詳細規定(pdf)
    • P3-307: 3.3.25 低圧スマート電力量メータクラス規定
• Minicom / minicom · GitLab
  • minicom(1) - Linux man page
  • ROHM BP35C2 + Bルート + Net-SNMP + Zabbixで電力監視 – Studio JamPack
• スマートメーターの情報を最安ハードウェアで引っこ抜く - Qiita