共有メモリの基底クラスを変更して破棄のテストを書けるようにする

[berryzplus]

PR の目的

共有メモリ管理クラスの基底クラスを変更して、共有メモリに関する検証を行いやすくします。

カテゴリ

• リファクタリング

PR の背景

#1570 で util/design_template.h を活用するための変更を行いました。

#1581 とほぼ同件です。

共有メモリは元々「プロセス内に1つのみ」という仕様なので、
変更先の基底クラステンプレートを TSingleInstance<T> とします。

PR のメリット

• CShareDataが破棄されるときの挙動をテストできるようになります。

PR のデメリット (トレードオフとかあれば)

とくにおもいつきません。

仕様・動作説明

CShareDataの基底クラスを TSingleton から TSingleInstance に変更します。

• friend 宣言が不要になるので削除します。
• コンストラクタを protected にする必要がなくなるので public に変更します。
• CProcessのメンバ変数をCShareData*からCShareDataに変更します。
  ※変数名がハンガリアンなので修正規模が大きく見えます。

ややこしくなるので、変更により可能となるテストケースの追加は行いません。

PR の影響範囲

CShareDataに依存するコードに影響を与える修正です。

テスト内容

修正の主要部分が単体テストのカバー範囲であるため、追加のテストは不要と考えています。

関連 issue, PR

#1570

参考資料

sakura/sakura_core/env/CShareData.h

Lines 55 to 58 in cf05ed9

	共有メモリへのポインタをm_pShareDataに保持します．このメンバは
	公開されていますが，CShareDataによってMap/Unmapされるために
	ChareDataの消滅によってポインタm_pShareDataも無効になることに
	注意してください．

変更前はサクラエディタ独自「シングルトンっぽいクラス」を基底クラスとしているため、インスタンスを破棄することができません。ここのコメントの大半は現状の挙動に対して「ウソ」になってるのでこれをもって変更の正当性を騙るのはビミョーですが、当初仕様がら離れていく変更でないことの担保にはなると思います。

[sonarqubecloud]

Kudos, SonarCloud Quality Gate passed!

0 Bugs
0 Vulnerabilities
0 Security Hotspots
1 Code Smell

100.0% Coverage
0.0% Duplication

[AppVeyorBot]

✅ Build sakura 1.0.3542 completed (commit e4d33f55e8 by @berryzplus)

[berryzplus]

レビューありがとうございます。マージしちゃいます。