ETロボコンのEV3/シミュレータ双方に対応する開発環境です。
see INSTALL that is written by english language
注:ここでは、startetrobo
によってインストールされるファイル群を「etroboパッケージ」、startetrobo
によって起動する開発環境を「etrobo環境」と呼びます。
etrobo環境は、以下のソフトウェアおよび成果物の一部を利用し構成され、etroboパッケージはこれらを自動的に取得しインストールします。
インストール方法や環境の解説はetroboパッケージのWikiをご覧ください。
インストールがうまくいかなかった場合は、ターミナルのログを添えて 「やばい」ラベルで問題を報告してください。 特にMac版は環境による差が大きく、あまり広範なテストができていません。お気づきの点があればお気軽にIssueを立ててください。
- Visual Studio Code(VSCode)以外のインストールを完全自動化
- Windows/Mac/Linuxで同一の操作による開発を実現
- Mindstorms EV3実機向けのEV3RT/HRP3と、ETロボコンシミュレータ向けのAthrill/ASP3が、単一のソースで一度にビルド可能
- USB接続のEV3RT App Loader向けユーティリティを搭載、ビルド時に自動でプロジェクト名をファイル名として転送可能
- ビルドからシミュレータの実行まで1コマンドで自動処理
- サンプルコースとサンプルコードを同梱
注:ここに同梱されているシミュレータは、一般配布用の評価版です。大会で実際に使用するコースデータやシミュレータには、参加者限定で配布されるものを使用し開発してください。シミュレータの性能や走行体の挙動が異なります。
同梱されている評価版シミュレータのご利用は、以下の用途に限らせていただきます。
- ETロボコンへの参加のため
- ETロボコンへの参加を検討するため
- ETロボコンの広報
- ETロボコンに参加、協力していることを広報するため
(ご不明な点は、ETロボコン 本部事務局までお問合せください)
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- x86-64アーキテクチャのCPU
- Windows 11、またはWindows 10 version 2004以降、またはWindows 10 Enterprise LTSC 2021
- version 21H2以降の利用を推奨します。
- version 1709未満のWindows 10や、Windows 7などでは動作しません。
- version 1903/1909のWindows 10でもWSL2で動作しますが、サポート対象外です。
- version 1809(LTSC 2019)はWSL1でのみ動作します。
wsl --install
によりインストールされたUbuntuまたはUbuntu-20.04(WSL2)- インストールにWindowsの管理者権限が必要です。
- Ubuntu-22.04でも動くようになった、はずです。トラブルありましたらご連絡ください。
- Ubuntu-18.04、Ubuntu-16.04、Debian(9/10/11)でも動作するようですが、サポート対象外です。
- Windows Services for Linux (WSL1)のサポートも引き続き行いますが、LTSC 2019に限ります。
- Visual Studio Code(「Remote - WSL」拡張機能)のインストール
- x86-64アーキテクチャのCPU、またはApple Silicon
- 動作確認は、以下のMacで行っています:
- MacBook Pro (Retina, Mid 2012) / macOS Mojave 10.14.6 / Xcode 11.0
- MacBook Air (M1, 2020) 8GB-7GPU / macOS Monterey 12.1.0
- 動作確認は、以下のMacで行っています:
- macOS Mojave(10.14)以降
- 環境のインストールに管理者権限が必要です。
- Apple Silicon機の場合、Rossetaのインストール
- Xcode(Command Line Tools)のインストール
- Visual Studio Codeのインストール
- x86-64アーキテクチャのCPU
- Debian GNU/Linux 10 または Ubuntu 20.04(または18.04)
- 環境のインストールにsudoers権限が必要です。
- Debian 11/Ubuntu 22.04でも動くようになった、はずです。トラブルありましたらご連絡ください。
- Debian 11にインストールする場合は、wgetが必要です
sudo apt -y install wget
- Debian 11にインストールする場合は、wgetが必要です
- Debian 9/Ubuntu 16.04でも動作する可能性はありますが、サポート対象外です。
- Ubuntu 18.04でも引き続き動作すると考えていますが、今後広範な動作確認は行われません。
- Visual Studio Codeのインストール
- x86-64アーキテクチャのCPU
- Chrome OSでの動作確認は以下の環境で行っています:
- ASUS Chromebook C223NA
- Chrome OS 102.0.5005.75 (Official Build)
- Debian GNU/Linux 11 (bullseye)
- Chromium OSでの動作確認は以下の環境で行っています:
- ASUS TAICHI21
- CloudReady:Home Edition 80.4.1 Stableチャンネル
- Chrome OSでの動作確認は以下の環境で行っています:
- Chrome/Chromium OS 80以降
- 79でも、Debian 10にアップグレードすると動作する可能性はありますが、未検証です。
- 78以前では、localhostのポート制限により動作しない可能性が高いものと認識していますが、未確認です。
- 「Linux開発環境」のインストール
- etroboパッケージのインストール手順等はLinux版をご覧ください。
- Visual Studio Codeのインストール
- ダウンロードファイルを2本指タップし、「Linux(ベータ版)でのインストール」を選択します。
- 制限事項:ChromeOS 101以前のDebian 10向けLinuxコンテナにて、
Crostini GPU Support
有効の状態ではETロボコンシミュレータが起動しません。 ChromeOS 102以降のDebian 11向けLinuxコンテナでは有効にできますが、それでも実用的なパフォーマンスは期待できません。 EV3実機向けの開発環境としては充分です。
etrobo環境が起動しましたら、ターミナルを開いて(Windows:Ctrl
+@
・Mac/Linux:Ctrl
+Shift
+@
)、とりあえず make sample
と叩いてください。未来が見えます。
etrobo環境は様々なコマンドを提供していますが、これらは原則としてetrobo環境の初期ディレクトリ(~/etrobo
)上で発給してください。
もしも迷子になった場合は、cd "$ETROBO_ROOT"
でどこからでも戻ることができます。
HackEVの実機をお持ちの方は、USBポートにさして電源を入れ、make app=helloev3 up
と入力してみてください。これだけでapp=
の値をファイル名としたモジュールのビルドと転送ができます。この時、Windowsではマウントにsudoers権限が必要であるため、たまにパスワードを聞かれます。その時はログインパスワードを入力してください。
一度app=
を指定してビルドすると、2回目以降はこれを省略し、make up
だけでビルドと転送が可能です。
-
このEV3オートマウント機能は、EV3(SDカード)のボリューム名が「EV3RT」から始まるものでなければ動作しません。
- Windows - エクスプローラの
PC
からドライブを選択し、ボリューム名部分をクリックして変更 - Mac - デスクトップのドライブアイコン下のボリューム名部分をクリックして変更
- Linux -
mlabel
コマンドで変更できますが、Windows/Mac上で行った方が速いと思われます
- Windows - エクスプローラの
-
EV3に挿入されているSDカードに、EV3RTのアプリケーションローダがインストールされている必要があります。
Athrill/ASP3(シミュレータ環境)向けビルドは、同じく~/etrobo
から動かずmake app=sample_c4 sim up
とすると、起動までしてくれます。これも2回目以降はmake sim up
だけで構いません。
Athrill/ASP3向けも、あえてEV3RT/HRP3向けのビルドも行っています。そもそも自分のソースに問題があるのか、シミュレーション環境が対応していないのか切り分けるためです。EV3RT/HRP3向けのビルドが失敗した場合、Athrill/ASP3向けビルドと実行は行いません。
シミュレータとアプリを別々に起動する場合、sim
でシミュレータのみ起動、make sim start
でビルド後にアプリの起動のみを行います。
このように、~/etrobo
から使用するmake
コマンドには特殊な仕様が仕込まれていますが、それ以外のディレクトリで叩くmake
は通常通り動作します。
etrobo環境はログインシェルで起動すると自動的に読み込まれます。しかし、サンドボックスを組んでいるMac版は大丈夫ですが、Windows(WSL)/Linux版では他の用途で利用する時に不都合が生じる可能性も高いので、そのような場合には無効化してください。
$ETROBO_ROOT(通常~/etrobo
)内にdisable
という名前のファイルがあると、ログインシェル起動時にetrobo環境を読み込みません。touch $ETROBO_ROOT/disable
などで設定してください。ログインシェルを開きなおす必要があります。
再度有効化するにはrm $ETROBO_ROOT/disable
などしてファイルを削除してください。startetrobo
の起動でも自動的に有効化されます。