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hanya edited this page Jun 15, 2013 · 1 revision

Properties スコープでは UNO オブジェクトのプロパティに関する情報が得られます。

Table of Contents

プロパティ情報を見てみる

プロパティの情報はプロパティごとに各行でインフォメーションエディットに表示されます。

Name Type Value Info. Attr.
CharFontName string Times New Roman Maybevoid
AvailableServiceNames []string
Pseud

CharFontName プロパティの場合、値の型は "string" で値は "Times New Roman" です。Info. の項目は空、プロパティは "Maybevoid" (値が void の場合がある) です。

次の AvailableServiceNames プロパティは "[]string" 型の値で、これは string 型のシークエンスの意味です。値に "-SEQUENCE-" や -type- と表示されているのは、文字列に変換できない値を示しています。このプロパティの Info. カラムには "Pseud" と表示されています。この pseud プロパティ (疑プロパティ) については次で説明します。

Pseud Property (疑プロパティ)

Pseud プロパティはマクロを書いている言語のバインディングの実装に強く依存しています。

プロパティには二種類あり、ひとつは普通のプロパティです。もうひとつは introspection 機構によってマップされたプロパティで、"pseud プロパティ" (疑プロパティ) と呼ばれます。 たとえば、getArgs メソッドは Args プロパティにマップされ、疑プロパティになります。これらのプロパティは com.sun.star.beans.XPropertySet インターフェースにエントリーされていません。従って、これらのプロパティは XPropertySet インターフェースを介してアクセスできません。

getXXX メソッドおよび setXXX メソッドがあるときには、XXX 疑プロパティは読み込み可能かつ書き込み可能になります。もし、getXXX メソッドしかサポートされていなければ読み込み専用になり、setXXX メソッドしかサポートされていなければ書き込み専用になります。

疑プロパティは get や set といった接頭語を持ったメソッドから生成されます。

MRI はターゲーットのプロパティ値を取得するために XPropertySet インターフェースを利用します。そのため、疑プロパティは取得できません。しかし、疑プロパティはコード中でよく利用します。従って、MRI は疑プロパティの元のメソッドを代わりに呼び出します。

Attribute について知りたければ、com.sun.star.beans.PropertyAttribute を参照してください。

プロパティ値が文字列のとき、CR や LF といった文字は \r と \n に置換されて表示されます。

特殊表記

インフォメーションエディットで型や値に特殊な表記が現れます。

表記の示す意味は以下のとおりです。

説明
[]type type 型のシークエンス

値関連

説明
"" 空の文字列

Info. 情報関連

情報 説明
Pseud Pseud プロパティ

取得されていない値
Ignored 無視されるリストにエントリーされているプロパティ
Attr. インターフェースの属性

プロパティ値の取得

MRI ウィンドウの Mode メニューを Get モードに変更し、取得したいプロパティ名が表示されている行をダブルクリックしてそのプロパティ値を取得できます。値は typeclass から型を判断して適当な方法で表示されます。

プロパティ値の設定

モードを "Set" に設定すると、プロパティ値を設定できます。このとき設定できる値は、数値、文字列、enum、真偽値の型を持つもののみです。 設定したいプロパティ名が表示されている行をダブルクリックするとき、プロパティが読み込み専用でないとき、また設定できる型の値のときに上記のようなダイアログが表示されます。値をダイアログのエディットボックスに入力してください。入力された値は型に応じて変換設定されます。 真偽型の値は 0 または false が False、1 または true が True に、そのほかは全て False に変換されます。文字列は小文字に変換して判断されます。 プロパティが pseud プロパティの時には対応するメソッドが呼び出されます。Methods スコープの項目を参照。 プロパティ値を設定したとき、MRI は情報ウィンドウを再度読み込みます。このとき、インフォメーションエディットのスクロール値およびカーソル位置を保持しようとします。

修飾キー

インフォメーションエディットのダブルクリック時に次のキーを利用できます。

キー 説明
Ctrl ダブルクリックのアクションを無視します
Alt 一時的に Get と Set のモードを切り替えます
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